先日、友人に「ちびくろサンボ」お店にあるかな?と言われました。

残念ながら在庫は無かったのですが、久々に聞いたサンボの名前にちょっと興奮してしまいましたので今日はちびくろサンボのご紹介です。

原作はスコットランド発祥

作者はスコットランド人のヘレン・バンナーマンです。

1900年以前に軍医だった夫のインド滞在に一家で行き、自分の子どものために作った手作りの絵本が原作です。

ストーリーは両親から新しい服を一式もらったサンボが竹やぶに遊びに行き、出会ったたくさんのトラに脅されて新品の服を一つずつ渡すことで許してもらいます。

最後には裸になってしまうサンボは泣き出しますが、トラたちが服を奪い合っている隙に、勇気を出して服を取り返します。

トラたちはお互いを喰ってやろうとグルグル回りすぎて、動きを追うことも難しくなり、ついには溶けてしまいます。(この辺りの表現が絵本らしくて面白いですね)虎が溶けて出来たギー(バターのようなもの)を持って帰りパンケーキを焼いてたくさん食べてめでたしめでたし。という内容です。

アメリカに渡り海賊版が横行

世界的に親しまれるようになり、著作権に関してもあいまいな時代であったこともあり、アメリカではより親しみやすくするために様々なアレンジが加えられました。

具体的なアレンジとは竹藪のないアメリカではジャングルに変更され、主人公のサンボがインドの少年からアメリカの黒人少年に変更となりました。

変更後も広く親しまれた童話だったのですが、1970年以降の公民権運動の活発化により黒人差別ではないかと問題になったのです。

というのもサンボという名前は、アメリカやイギリスでは黒人への蔑称だというのです。

よくよく考えると元々のサンボはインド人の少年ですから全然関係ないと思うんですけどね。アメリカでのアレンジが仇となり徐々に書店から姿を消していきました。

日本でも自主絶版状態に

日本でも人気だったちびくろサンボですが、1988年の岩波書店版を皮切りに出版していたほとんどのちびくろサンボが自主的に絶版としました。

この時の黒人差別反対の影響を受けて、カルピスのロゴキャラクターだった「ダッコちゃん」も変更の憂き目にあっています。

当時はアメリカの動向へ非常に気を使っていた時代だったように思いますから、こういった措置は過剰ともいえるものだったのではないでしょうか。

2000年前後になってようやく「ちびくろサンボ」を復刊させる出版社が出てきました。

大手出版社は未だ絶版のところが多く、瑞雲舎や径書房などの比較的小規模な出版社から新版が出版されています。いいお話ですので機会があれば是非読んでみてください。

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