先日ブログで読後感の良い小説をご紹介しましたが、逆もたくさんあるんです。
書評なんかを見て読後感があまり良くないと知りつつも、ついつい読みたくなってしまう本ってありませんか?

「イヤミス」とは

ここ数年で一気に広まった「イヤミス」という言葉。「読んで嫌な後味の残るミステリー」からきています。
そんな本が人気出るのか?とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、一度読むと不思議とまたこのジャンルに手が伸びてしまうんです。

「イヤミス」は読後感どころか読みながらもちょっと重い気分になります。でもページを繰る手は止まらないんですよね。怖いもの見たさな部分もあるような気がします。そして人間の負の部分が非常に良く表現されていて、強烈な愛憎・復讐・堕落などをテーマにしている作品が多いですね。

「イヤミス」ファンは女性が多めな気がしますが、昼ドラ的な要素が強いからかもしれません。

「イヤミス」御三家

私の個人的な「イヤミス」作家ベスト3です。

①真梨幸子・・・「殺人鬼フジコの衝動」が有名です。フジコの心の闇は理解に苦しむかもしれません。殺人鬼などとタイトルについていますが、スプラッターな表現なんかはありません。

②湊かなえ・・・「告白」が実はデビュー作です。デビュー作であの破壊力ですからね、グイグイ一気読みしてしまいました。湊かなえ作品の大ヒットがあったからこそ近年「イヤミス」という言葉が定着したと思います。他にも作品は多数ありますが、どれもちょっと黒い心が見え隠れする作品が多いですね。

③沼田まほかる・・・「ユリゴコロ」は2017年秋に主演は吉高由里子で映画公開です。この作品はちょっと切ない部分もあって「泣ける」という人もいるようです。2004年のホラーサスペンス大賞を受賞し50代でデビューとなった遅咲きの作家さんです。

やはりこのジャンルは女性作家が圧倒的に強いのでしょうか。

他にもまだまだ

個人的に読んだ本の中で後味の悪かった本もご紹介しますね。

①「疾走」(重松清)・・・後半読み進めるのが苦しくなってきます。主人公が不憫で不憫で仕方ありません。重松清作品の中では異色です。

②「ボトルネック」(米沢穂信)・・・読後感の悪さでは最高ランクではないでしょうか。読了後下巻があるんじゃないかと探してしまったほどです(笑)

③「青の炎」(貴志祐介)・・・こちらはどちらかというと切ないお話でしょうか。もう10年以上前に読みましたが作中の「ブリッツ作戦」は今でも鮮明に覚えています。

「イヤミス」は暗いジメジメした話が多いですが、そういう本を読むことで自分の生活を前向きに送ろうと思えることもあります。

「イヤミス」だけ読み続けるのは消化不良を起こしそうですが、たまに読んでみるのもきっといいスパイスになりますよ。