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いつも買取のご依頼ありがとうございます。専門書買取エキスパートです。
先日買取させていただいた本の中に伊坂幸太郎の文庫本が数点ありました。
伊坂幸太郎といえば人気作家で作品もたくさんありますが、作風といえば読後感の良さではないでしょうか。
今日は「読後感の良さ」をテーマにおすすめの小説を紹介したいと思います。
伊坂作品の中ではこのシリーズが私は好きですね。
4人チームで強盗を計画するのですが、4人それぞれが特殊な能力を持っていて巧みなチームプレーで動きます。このシリーズは3作品が発表されていますが、タイトルにギャングとあるのに登場人物は怖くありません。
「人を傷つけない」をポリシーにしていますので安心して読めます。ストーリーが動きだす中盤から終盤へのスピード感とすべてが終わった時の爽快感がいいですね。
垣根涼介といえばワイルドソウルが一押しです。
日系3世の主人公が自分の祖父が受けた苦しみを日本に理解させようとする話です。ジャンルとしてはノワールやクライムノベルに分類されるかと思います。
前半の祖父時代の回想シーンが非常に重い内容ですがグイグイ読ませます。その分ラストのシーンは爽快感もあり感動的ですよ。
中世ヨーロッパを思わせるようなSF作品で、主人公ラゴスがひたすら旅をします。
途中のアクシデントで長い年月を費やすこともあるのですが、それでも旅を続けます。強い信念の元、旅をするラゴスにいつの間にか引き込まれるはずです。
17世紀の数学者フェルマーが残したメモ
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」に端を発し、近年アンドリュー・ワイルズが証明するまで数学界の大きな謎だった「フェルマーの最終定理」についての本です。
数学者の苦労や数学の面白さが詰まっています。読後に数学の問題を解きたくなるかもしれません。
文庫本で6巻までありますが1冊が薄く、持ち運んでいつでも読めます。
この作品が好きな人の評価では「麻薬的な魅力がある。」なんていう人もいます。読み終わったら旅に出たくなること必至です。
タイトルからは想像がつかないですが、国語辞典を作ろうという話です。
辞書作りの大変さ、言葉を選ぶ難しさ、一つの事に長年打ち込むことの偉大さがわかります。地味な内容ですが感動は大きいですよ。
東野作品ですがミステリーやサスペンスではありません。
ナミヤ雑貨店で起こる不思議な現象の話です。主人公は悪ガキ3人組ですが、読後感は非常に良くほっこりできます。2017年秋に映画も公開予定です。
読後感の良い作品は、読んだ後の気分が良くなるだけではなく、体を動かしたくなるような感情が沸き上がってきますよね。日々の生活のスパイスとしていかがでしょうか?